コンセプト

    私共のコンセプトは

 

     ◎ 異業種の隠れた技術を探し求める。

     ◎ 素晴らしい技術を更に飛躍させる。

     ◎ ベストを超えるベターの追求。

     ◎ NEW MEW THINK

 

   難しさへの挑戦 今、出来なくても 明日あしたは出来る

 

お問い合わせが来る度に【今度はどんな難問が潜んでいるのだろう】

とドキドキしています。

しかし、基本はいつも同じようです。

どの機械メーカーであっても容易に出来るワーク(被包装物)を選びます。

食品包装機械の世界はワークによって難易度が大きく左右されます。

形状が一定でなかったり、搬送するに当たり割れやカケやすいものは避けたいですね。

 

どんな大メーカーでも困難が予想される仕事は敬遠します。

しかし、それはまだやったことがなく実績がない故に帰ってくる『出来ない!』です。

特に超高速包装機では【ちょっと実験して】確認することが出来ません。

 

過去の経験で数え切れないほど出来ない事をやり熟して来ました。

そして出来てしまえば当たり前になります。

私も困難な仕事を何度かお断りした経験があります。

 

「出来ない事を解っているから君に頼むのだ。」と押し切られます。

出来ない事を機械メーカーに話してやって貰えるわけはありません。

道具立てをし、実際にやってみて、窮地に追い込まれ必死に臨んでみる。

 

気が付くと原因や解決策が見えて来る。

正直に申せば、私が全部一人でやったわけではありません。

任かせた技術担当者やオペレーターの試行錯誤の結果

 

皆の知恵を集めて当たり前に出来るようになるのです。

そこには確かに可能にするための要件がありました。

被包装物が大量生産であり多くの実践がテストとして行えた。

 

数量を確保する為に納期が充分にあったことなどです。

大量に包装をしていると何時の日か

出来ないことが出来るようになるものです。

 

機械の能力にオペレーターの慣れも十二分に関係します。

微妙なことに気が付くこともあります。

複雑な制御を機械に要求にするから簡易なことで見落としが出るのですね。

 

教えて下さったことは全部頭に入れる、加えて教える方が気付いていない技術を見抜いて来る

 

このサイトに来訪いただいた方々にプラスになる情報をお届けしたい。

ホームページで機械をご紹介させていただいて

ちょっと細かく書き過ぎたかな?

そんなご紹介記事がしっかり読まれている。

仕事の上で困っている方々にとって貴重な提案となって

御注文を頂くことがあります。

タッチパネルとPLC、サーボモーター、エアー駆動と

実に正確で細かな動きが出来るようになりました。

ただ、経験上、確信を持って言えることは

どんな小さな工場でも長年培った

本人達でさえ気付かない

素晴らしい技術があるのです。

 

工場見学に行き教えていただくことを100%、頭に入れてくるのは当たり前、

出来ればもう100%そこにある気付かない秘密を盗んで来る。

ある時、気が付いたことがこの事なのです。

 

本物の技術をお知らせしたいし、造った人が気付かない使い方を発信したい。

鉄の塊に魂が宿りし時

最も安い、ほとんどの人が使うことに難渋するピロー包装機があった。

しかし、その男はその機械を苦しみながらも自分の手足のように使っていた。

毎分180回転で動いている。

定時稼働で、70,000パック包装する。

フィルムを交換する際、何時何分に何号機のフィルムが交換かを頭に入れている。

3分前になるとその機械の横に来る。

紙管からフィルムの端が剥がされるギリギリで機械を停止する。

落ち着いて、深呼吸をして、新しいフィルムに載せ替える。

古いフィルムの端と新しいフィルムの端を両面テープで止める。

絶対に慌てない、慎重だ。

そして手を上げ機械をスタートさせる。
(手を上げるのは作業員にスタートを知らせるためだ。)

そのまま機械は止まらずに動き続ける。

 

さっと、両面テープの繋ぎ目部分の商品を手で取る。

機械は次ぎにフィルムを交換するまで一度も止まらない。

そして不良も出ないのである。

フィルムには1巻の巻き量に足りないと繋ぎ目が必要になる。

ピッチ140㎜で40,000パック包装すると5,600m必要になる。

約5.6巻使うわけです。

 

そして1日の作業が終わり機械1台当たり

不良が繋ぎ目8個(つながっているので16個分)と

フィルムにあった繋ぎ目、4個(8個)合計24個

 

休憩時間にできる縦シールの不良3個分

それ以外の不良やフィルムロスがない。

それで5台を動かしていた。

それを見た後で、悔しくてそこまでに自分も技量を上げた。

これは神業である。

この光景を見た時に『鉄の塊に魂宿りし時』と言う言葉が頭にこびり付いた。

 

 

オートスプライサー(自動フィルム交換装置)を使って

2回に1回、トラブることを考えたら手動交換が良い。

こんな話も交えながら多くの機械をご紹介して参りたいと思います。

 

現場が一番機械に詳しい

当たり前の機械かもしれません。

全く知らなかった機械をご紹介出来るかもしれません。

これから消えていく技術もあります。

 

本来なら戦後の日本を活況に導いた巨大な旋盤や

金属加工機の博物館を秋葉原に造ったらと思うこともありました。

岩盤や石炭など、巨大な搬送物を船から陸に上げるベルトコンベア。

 

そのローラーは極端な表現だが樽状に造ってある。

その構造がベルトの偏りを防ぐ技術だ。

その巨大なローラーを旋盤で彫れる人は世界にたった一人。

 

その旋盤ももうじき鉄くずになる。

永く包装機械などに付き合ってくると毎日現場で

生産をしている人が最もその機械に詳しいことを知る。

これは機械を製造した者より凄い。

私はより多くの機械をオペレーションして来ました。

そしてより多くの現場を見て来ました。

だからこそ見えるものがあると思っています。

守秘義務を問われる時代ですが

今日に到っても出来ないことを出来るように導いています。

また、それが生涯の仕事であると信じ、実践しています。

だからと言って何でも出来る訳ではありません。

しかし、何とかしようと思う熱意がなければ夢は実現出来ません。

多くの人々との出会いが楽しみであり、そこから生まれる不思議な力が大好きです。