自動供給機【高速横形ピロー包装機用】

 包装機の難しさは被包装物の性状に大きく依存することです。どれほど高速にピロー包装したくとも、プッシャー(アタッチメント)の間隔が3インチ(76.2㎜、最短ピッチ)で1,800回/分と考えると137m160㎝/分の速度で半製品がステンレスの上を移動する訳で、碁石状で3.6g以上のキャンディなら割れずに包装できると思われます。しかしそれより小さくなり、重量が軽くなればなるほど破砕される可能性は高くなります。また星形のキャンディ等は簡単に破砕してしまいます。

 何より湿度が45%以上の環境でキャンディは水分を含み滑らなくなります。よって供給円盤にはヒーターが仕込まれています。ワークが存在する包装機上では低湿度を保つようにしています。また一番大切なことは円盤にキャンディが落下する前に割れ欠け、整形不良等、包装機のプッシャー上で悪さをする不良を取り省くことが重要になります。このようにピロー包装機にワークを供給することはワークの性状に大きく依存します。安易に自動供給は成立しません。

たった1枚のシールやカードでも湿度によるカードの”そり”やシールの”糊”が悪さをします。

自動供給機

  被包装物を確認し、包材を選び、工場の温湿度環境を確認し、更に割れかけなどの不良の発生率などを勘案し、いろいろなことを決めて参ります。高速小袋ピロー包装では噛み込みによる半欠けや半欠け+正常品、加えて空袋がでます。それらが発生しないようにするまでが大変な経験や研究、時間を要します。包装されて排出されてきたピロー品は137m160㎝/分以上のスピードで動くコンベアで受けなければ空袋が正良品に埋もれてしまい、空袋除去器で吹き飛ばすことが出来ません。

 また風量で不良を吹き飛ばす場合、真裏真正面に風が当たれば良いのですが、真横から当たれば吹き飛ばすことができず良品に混じって製品化されてしまいます。気の遠くなるような本番経験がない限り安易に使ってはならない機械だと考えます。その反面消しゴムほどのチョコレートやクッキーはやりやすい包装品だと思います。

 それでは実際に被包装物を上手に切り出してピロー包装を行う自動供給機を御紹介いたします。

[1]FFS1000Na series 高速横形ピロー包装機対応

🟣 前工程より送られてくる商品に対し、複数のベルトコンベアをコンピュターによるスピード及び位置制御によって1ヶずつ分離し、包装機の供給コンベアアタッチへ商品供給します。
🟣 ステンレス仕様(U)・小物用仕様(S)もあります。

FFS1000Na
(ステンレスカバー仕様)

[2]FFS100 series 高速横形ピロー包装機対応

🟣 ブースコンベア上の商品を1ヶずつ分離し、包装機の供給コンベアアタッチにおくりこみます。
🟣 ステンレス仕様(U)もあります。

FFS100
(ステンレスカバー仕様)

[3]FFS150 series 高速横形ピロー包装機対応

🟣 横ピロー包装機一体型のセミオート供給装置です。商品をベルトコンベアの上に供給するだけで自動的にアタッチへ商品供給します。
🟣 ステンレス仕様(U)・ワイド仕様(W)もあります。

[4]FFS500 高速横形ピロー包装機対応

🟣 ループ状に連結されたバケットコンベアをコンピュターで制御し、受け入れ動作も排出部では後工程への商品の受け渡しが可能です。前工程の能力をフルに生かせます。

[5]FFS510 高速横形ピロー包装機対応

🟣 商品の一段から多段積み供給まで仕様対応でき、バッファー機能による前後工程の能力差も吸収できる縦型バッファーシステムです。

[6]FFS520 高速横形ピロー包装機対応

🟣 コンピュター制御バケット式集積装置です。設定数になると後工程へ排出、その間も供給部では受け入れ動作を行いますので、高速集積処理が可能です。

[7]FFS180 高速横形ピロー包装機対応

🟣 前工程から多列・バッチ・ランダムに流れてきた商品を単列化し後工程へ供給します。

[8]FFS400 高速横形ピロー包装機対応

🟣 プールコンベア上を一列で流れる容器を2個または複数個分離して包装機の供給コンベアアタッチへ供給します。

[9]FFS300 高速横形ピロー包装機対応

🟣 導入コンベア上をランダムに流れる商品を整列円盤で一列化し、後工程へ送り出します。

[10]台紙供給装置 高速横形ピロー包装機対応

🟣 毎葉式の台紙供給装置です。
🟣 規定の位置に1枚ずつ供給、折り込み癖付けを行います。

 

 

 


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