マイナス電化された有機溶剤にインクを混ぜ
霧状若しくは細かな粒子状にしてノズルから
吹き出し、静電気を利用してドッド状の点を
被印刷物に規則的にインクを吹き付けます。
インクジェットプリンターのメリット、デメリットと過去の功罪
インクが剥離しないように揮発性の早い有機溶剤を使用すると
ノズルが詰まる。つまると3回に1回、印字されない事態に陥る。
検査者は一つ一つ目視検査をしているつもりでもこれを見逃す。
これで直近3日分を市場から
回収するなんて事故が頻繁に発生していた。
そこに出て来たのが印字検査装置だ。
これもなかなか満足のゆく装置にならない。
インクが吐出される時、製品が揺れると
文字が踊り幽霊の下半身のようになる。
しかし、平面ではなく曲面に高速で
打刻出来るやつはインクジェットプリンターだけだ。
食品の偽装や回収問題が頻発し最も矢面に立たされたのは
印字装置が記す文字である。
それでいながら百花繚乱、実にたくさんのメーカーが存在する。
技術は進みインクジェットプリンタは常識を一新する安定性を手に入れた
VOL.1 製品ラインナップを整理、基本2モデルに集約
ドミノ社製インクジェットプリンタ
・Aシリーズ プラス(A200+/A300+1)
・Aシリーズ GP (A120/A220)
・Aシリーズ i-Tech (A320/A420/A520i)
・ヴィーデンバッハ CS/WPシリーズ(CS407/WP407)
新しい概念 *オプションパック*
オプション機能を目的ごとにパッケージ化しました。
1.過酷環境対応
2.外部通信機能
3.印字性能
の3カテゴリに分かれます。
プリンタの選び方
①マシン本体×②バリエーション×③オプションパック×⑤アクセサリー
②ノズルサイズ、コンジット長、インクシステム等、後から変更可能
③いつでも変更可能
→必要なアイテムだけを選ぶことで、価格と機能の柔軟性を実現
→新規購入時だけでなく、据え付け時や設置後もバージョンアップが可能。
VOL.2 進化と改革を続けるプリントヘッド『i-Pulse』
今出来て、明日に向かって改良を続けること……
ただ文字を打ち込むだけでなく美しさを求めて
VOL.3 インクラインナップを一新。インク性能を大幅に向上させました。
プリントヘッドの改良によってインク粒生成に必要な帯電量を削減。これによりインク製造時に加える帯電成分の低減が可能になり、インクの安定性が大きく向上しました。また、世界各国での様々なアプリケーションへの印字実績から培われた豊富な経験と技術力により、ニーズの多い用途に特化し、性能が飛躍的に改良されたインクを多数開発しました。
PICK UP プラスチック用速乾性強接着 黒インク
MEKおよびケトン非含有。HDPE、LDPE、PP等のプラスチックに速乾で強接着します。また、ヒートシール耐性があります。
PICK UP 耐冷蔵・冷凍 速乾性黒インク
特に印字後の冷凍加工に耐えるように設計されたインクです。冷凍加工後のプラスチック素材にも良好な接着性、耐スクラッチ性、低転写性、耐摩耗性を示しています。
PICK UP 耐レトルト(蒸気滅菌)速乾インク 黒インク
レトルト(蒸気滅菌)処理に優れた耐性高温加熱加工の前後でも強接着食用油、動物性油脂にも耐性があり
*顔料系インク専用プリンタ
ビーデンマッハ CS/WPシリーズの優れた機能を統合
プリンタ性能の向上により、顔料インクも安定して稼働できるようになった結果、工業製品向けインクのラインナップが大幅に増えました。
PICK UP ケーブル印字向け 白色顔料インク
PEケーブルへの印字に最適
明るい鮮明な白色
待望水性、耐光性、超速乾
PICK UP 耐油速乾性黒インク
油性表面への印字でも強接着、滲まない
優れた耐スクラッチ性
超速乾性
VOL.4 早く、軽く、分かりやすく。操作画面が劇的に改善
必要機能へのアクセスがスピーディに
スワイプ機能を取り入れて重要な情報にワンアクションでアクセス可能になりました。また、ボタンを押してからのレスポンスも速くなり、全体的に画面遷移がスムースになりました。
インク残量や、メークアップ残量も分かりやすい表示に
印字メッセージ作成画面の編集の自由度を改善
文字幅や文字高さの調整がしやすくなりました。また、印字エリア上に配置するメッセージを1ピクセル毎に移動出来るので、画面上で決めた通りに印字出来ます。
プリンタの稼働状態を一画面上に一括表示
トラブル発生時の原因特定が容易になることで、サービスマンが迅速に修理対応できます。
ドミノAシリーズ i-Tech の優れた機能を継承
VOL.5 QMMでインク間違いを防止
QMM(クオリティー・マネージメント・モジュール)はインクシステムを手軽に管理するために追加された新機能です。QMMと i-Tech モジュール、インクカートリッジ、メークアップカートリッジそれぞれに取り付けられた RFID タグに状況をリード&ライトします。
QMMにより
→インク間違いを防止
→クオリティ・コードの入力が不要
→インク使用量を自動計算、操作画面上に表示
インク、フィルタの交換にかかるメインテナンス
タイムは年間約10分
古いインクおよびフィルタの交換は、i-Teck モジュールを取り出して新しいi-Techモジュールを装着するだけ。誰でも簡単に交換でき、作業者の手やプリンタ周辺を汚すことなく工場のクリーンな環境を維持します。
サービスマンによるフィルタ交換不要
インクリザーバー「i-Teckモジュール」には、メインフィルタとガターフィルタが内蔵されており、i-Teck モジュールを定期交換するだけで古いインクと共にフィルタも交換できます。お客様ご自身でフィルタ交換が出来るため、コスト削減にもつながります。
毎日のプリントヘッド手洗浄不要
独自の自動洗浄機能およびノズルクリーニング機能(PAT.P)は、印字乱れの原因となるプリントヘッドのインク詰まりやノズル孔周りの汚れを防ぎ、煩わしいプリントヘッド手洗浄の回数を劇的に削減します。
自動洗浄機能
プリンタ停止時に、ノズル、ガター、ガンボディをメークアップ*で自動洗浄します。洗浄に使う量も1回10cc程度と少量です。*インク薄め液
ノズルシーリング機能
印字開始・停止の際に、ソレノイドバルブによりノズルを開閉します。印字開始時は一定圧力に達した時点でノズル孔を開くためインク流が安定し、静電気電極板や偏向板を汚しません。
高品質印字を保つヘッドヒーター&ポジティブエアー機能
ヘッドヒーター
インクを一定温度に加熱することでインクの粘度変化を防ぎ、環境温度に影響されずに粘度を一定に保持します。
ポジティブエア(陽圧)機能
ヘッド内を陽圧にして外部からの粉塵の侵入を防止するため、インクを長期間安定してご利用いただけます。
DOMINO Ax-Series Ax150i/Ax350i/Ax550i
*60㎝のプリントヘッド使用時。*使用および外観は予告なく変更になるときがあります。
小文字用インクジェットプリンタ A-series A520i
操作パネル 本体から分離
操作パネルはプリンタ本体から取り外し可能です。お客様の現場の設置条件を柔軟に対応します。
プリンタ本体 積み上げが可能
プリンタ本体は積み重ねて設置できます。(オプション)狭い製造現場でも場所を取らず、設置スペースを節約できます。
防水・防塵 IP55(電気区画はIP66)
電気区画のキャビネットには耐水性の高い316ステンレス鋼を使用し、加工な現場でも安定して稼働します。
A-series i-Teck の特長
・サービスマンによるフィルター交換メインテナンス不要
・インク、フィルタの交換にかかわるメインテナンスタイムは年間10分
・自動洗浄&ノズルシーリング機能で頻繁なヘッド手洗浄は不要!
・インク廃棄量&メークアップ消費量を大幅削減
A-Series A520i 仕様(SPECK) 寸法図
ツインノズル搭載 A-Series plus Duo
高速、大容量印字対応高性能インクジェットプリンタ
高速ライン対応
Aシリーズプラスの高機能を標準搭載。
(★ノズルシーリング機能を搭載)
○2行印字:最高232m/min対応(7×5ドッド)
○4行印字:最高102m/min対応(7×5ドッド)
○6行印字:最高51m/min対応 (7×5ドッド)
○8行印字:最高32m/min対応 (7×5ドッド)
8行までの印字
最大8行までの印字が可能。
高速印字が求められる複数行や4行以上での印字が必要とされる現場での様々な問題を解決します。
印字見本
製品仕様 SPECK
大文字用 外箱やカートン用 インクジェットプリンタ G-series G20i
極小の筐体でインクカートリッジの交換だけで煩わしさのない快適プリンタ
お手頃価格で高品質印字を実現(ドッド文字ではなく印刷したような文字を描きます。)
Gシリーズ i-Tech G20 はヒューレットパッカード社製インクカートリッジを使用する、コストパフォーマンスを重視したコンパクトサイズの産業用サーマルインクジェットプリンタです。接続の簡易さと誰でも直感的に使えるユーザーインターフェイスを実現。メンテナンス不要。最小限の機能ながら最大600dpiの解像度で、カートンや紙箱に美しく印字します。
低価格でコンパクト
コントローラーとプリンタヘッドを一体化させることで低価格化を実現。手のひらに乗るコンパクト設計により、スペースが限られた既存ラインにもスムースに取り付け可能です。
製造ラインに取り付けるだけの簡易設置
複雑な組立・設置が無く設置作業は数分で完了。お客様ご自身で設置可能です。
印字メッセージの入力・編集は3つの方法で
無線キーボード、パソコン、スマホアプリ(アンドロイド)からプリンタを停止させることなく印字メッセージを入力・編集出来ます。
誰でも簡単インク交換
インク交換はワンタッチでカートリッジを換えるだけ。ノズルのメインテナンス不要で美しい印字を維持します。
高解像度の高品質印字
最大解像度600dpi、最高印字高さ12.7㎜。
インクは英国ドミノ社が開発・製造
カートリッジ内インクは歴史のある専業メーカー英国ドミノ社が開発・製造。長年の実績とノウハウに裏付けられた優れたインク性能を発揮します。
G-Series G20i 仕様(SPECK) 寸法図
※インクのランニングコストが決め手となります。印字は黒インクなので濃度を50%位にして使用すればめちゃくちゃ長持ちします。
カートン印字用1印字ヘッドHPカートリッジの決定版 iJET(アイジェット)
i JET ウェーバーマーキングシステム
特長
◎低価格対応機種
コントローラーとプリントヘッド一体化を図ることにより、低価格での提供が可能になりました。
◎最大印字高さ12.5㎜
HPカートリッジを使用して最大12.5㎜までの印字が可能です。
◎据付が簡単
箱から印字ヘッドを取り出し、取扱説明書を見ながら簡単にラインに据え付けができ、電源を投入してカートリッジを装填すれだけで印字可能な設定やサービスエンジニアは不要です。
◎インク交換が簡単
インク交換は、カートリッジを交換するだけで誰でも簡単にできます。家庭のインクジェットプリンタの感覚でご使用頂けます。
◎安定稼働
水性インクによりノズル詰まりが起こりにくいので、安定して稼働します。
◎最大ラインスピード60m/minで解像度300dpiを実現
◎コンパクト
堅牢なインダストリアルデザインでありながら、幅38㎜(印字ガイド81㎜)、高さ101㎜、奥行き188㎜のコンパクトなサイズです。据え付けにスペースを取りません。
簡単に御説明をすればオートデートなので1週間も2週間もインクカートリッジを交換しなければ印字機を付けているのを忘れてしまいそうです。また、擦れや詰まりがないので”印字無し”がありません。カートリッジのインクが少なくなると本体が点灯します。点灯して直ぐにインクが無くなるわけでは無いので気が付いたら交換して下さい。こんな安易な感じで使用できます。
XR-71 ザール71/プリントヘッド/ピエゾ 式
最大印字高さ280㎜、なめらかで美しい文字
最大印字高さ280㎜ * 4ヘッド使用時
70㎜のプリントヘッドを4代同時使用することにより、最大280㎜の大きさの印字が可能です。1ヘッドでも70㎜までの文字やグラフィック、バーコードが印字出来ます。
高解像度 180dpi
低ランニングコスト
500mlサイズのインクボトルおよびインク消費量の少ないノズルを採用することで、ランニングコストを低減します。また、カートリッジタイプのヘッドと異なり、頻繁なボトル交換が不要です。
半多孔質素材にも乾きやすく滲まない
乾きやすいインクを採用しており、コート紙などの表面がつるつるした多孔質素材でも素早くインクが乾き、インクの滲みや印字擦れを削減します。
インク自動回収機構で周囲を汚さない
ライン稼働中に定期的にポンプが作動してインクを回収します。振動でインクが漏れたりリパージ機能インクを流しても、下に垂れ落ちることが無いため、現場環境を汚しません。
印字見本(サンプル)
大文字・段ボール用 インクジェットプリンタ multilineMX,HP
タッチパネル式コントローラー
X2JET-Plus Touch
X2ジェットプラス・タッチ/コントローラー
使いやすい操作性 プリントヘッド2台まで制御可能
2台のプリントヘッドを同時に制御
ピエゾ式、サーマル式プリントヘッドのどちらでも2台同時に制御可能。2台を連結させて印字エリアを大きくしたり、2面同時に印刷したり、異なる製造トレーンの製品に異なる印字メッセージを印刷したり。様々な使い方が可能です。
直感的に操作できる管理画面
5.7インチの大きめ液晶画面とQWERTYキーボードを採用。印字メッセージの新規作成や編集、確認が容易にでき、文字だけの印字メッセージならキーボード上で作成できます。(ロゴ使用時は専用ソフト「idesignアイデザイン」から編集)
メッセージ毎のパラメータ設定が可能
印字位置などのパラメータを印字メッセージ毎に設定できるので、印字切り替えがスムーズに行えます。
X2JET plus Touch 仕様
展開図
印字見本
Weber Marking System
太文字・段ボール用インクジェットプリンタ
最大印字高さ 200㎜、低ランニングコスト
最大印字高さ 200㎜
50㎜100㎜の2種類のプリントヘッドを組み合わせることで50㎜、150㎜、200㎜までの印字が可能です。
低ラングコスト
500mlサイズのインクボトルおよびインク消費量の少ないノズルうぃ採用することで、ランニングコストの低減を実現。
インク自動回収機能で周囲を汚さない
ライン稼働中に定期的にポンプが作動してインクを回収します。振動でインクが漏れたりパージ機能でインクを流しても、下に垂れることが無いため、現場環境を汚しません。
ヒューレットパッカード社のインクカートリッジで簡単メインテナンス
最大600dpi の高解像度、最大印字高さ25㎜
高解像度ならではのグラフィックイメージやロゴマーク、バーコード、賞味期限や製造日時、連番等の可変データを鮮明に印字出来ます。1台のプリントヘッドに2カートリッジを搭載することで、1カートリッジ当たり12.5㎜、2カートリッジで最大25㎜まで印字できます。
HP 社製カートリッジ使用、ワンタッチで簡単交換、メインテナンスほとんど不要
メインテナンスはカートリッジのノズル面をそっと拭くだけ。オープンタイム以上の待機があった場合はパージを行うことで本来の印字品質に回復します。また、ノズル部分がカートリッジ交換によってノズルも交換されることになり、ノズル劣化の心配がありません。
インクは環境に優しい水ベース
段ボール等のl給水性素材用、環境に優しい水ベースのインクをご用意しています。吸水性の低い材質用に開発された比較的ドライタイムの短いインクも選択可能です。インク容量は42ml。
multiline MX、HP(プリントヘッド) 仕様書 及び 展開図
現状ではインクジェットプリンタの基幹部分の部品が開発されると各社同じ性能を持つように到っております。優劣付けがたく、比較的どのメーカーも同等の性能を持っていると思われます。
強いて言えばインクがどのような有機溶剤を使っているか、価格はどうかを比較する品質になって来ているように思われます。カートン用のインクジェットプリンタに付いて言えばどこもHPのカートリッジを使用しているようです。
ただ、使用するインクは各社独自で開発し充填しているように聞き及んでいます。しかし、価格がかなり違うのでカートリッジ1つで決められた大きさの決められた文字数で何回打てるかでコスト計算を行い、そのランニングコストを優先されると宜しいと思います。